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[Designer]

All The Way To Paris × Wool carpet / HOTTA CARPET:Story3
あらたな時代に生まれた、未来のためのクラフト

「カーペットがここまでインテリアに合っているとは、と正直驚きましたね。通常1枚のカーペットを作る際は、平面のグラフィックで見ているので、ほぼイメージ通りに製品が完成します。しかしこのWOOLTILEは、最終的には使う人の組み合わせ方に委ねる部分が大きいので、イメージをしていても納品しないとわからない部分もある。今回TOKYO CRAFT ROOMという部屋にこのカーペットを納め、敷き詰めてみて、改めてATWTPのデザインの美しさを実感しました。想像を超えた素晴らしいプロダクトが完成しました」

完成したカーペットをTOKYO CRAFT ROOMに敷き、その光景を目にして語る、堀田カーペットの堀田さん。ラインで表現された3色×3柄の「ライン」シリーズ、アイボリーの無地「プレーン」、そしてブルーの「EYE」という合計11種類のカーペットは、ATWTPがこの部屋のために考えた組み合わせで、部屋の3箇所にレイアウトされた。

ソファとテーブルが置かれたリビングスペースには、ブルーとオレンジの1ラインとプレーンを採用。ソファ、カーテンといったインテリアにもよく馴染み、この広いスペースに彩りを加えただけだなく、思わず寝転がりたくなる柔らかな心地よさがある。エントランスには、オレンジの3ラインを向きを変えて交互に2列にレイアウト。シンプルだがプレイフルな組み合わせはこの部屋を訪れた人の心を解きほぐすような、晴れやかな印象。カウンターの足元にはプレーンを採用し、このスペース幅にぴったりおさまる5枚を横2列でレイアウト。右端にはATWTPらしいのアイコニックなEYEを1枚。ウッドとの相性もよく、上品でありながら遊び心も感じられる。

スペースの大小にとらわれず、自由な発想で組み合わせるWOOLTILE。その一番最初の提案にふさわしいパターンがここTOKYO CRAFT ROOMで表現された。

「私たちはこの正方形のカーペットのデザインに遊びのエッセンスを加えています。それは正方形をつなげるゲームのよう。シンプルかもしれないし、ランダムかもしれない。なによりこの正方形で”遊ぶ”ことが重要なんです 」(ATWTP)

COVID-19の影響により世界中、自由に海外渡航ができない状況下において、ATWTPはまだ完成したプロダクトを部屋で見ることができていない。しかし、1枚から無限に広がるこのWOOLTILEを通して、デザインそしてものづくりの力強さや楽しさを改めて感じられるプロジェクトとなった。このプロセスそのものが、あたらしい時代のあたらしい未来のクラフトなのかもしれない。

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All The Way To Paris

オール ザ ウェイ トゥ パリス

オール・ザ・ウェイ・トゥ・パリス(略称:ATWTP)– コペンハーゲンを拠点としてタニア・バイブとペトラ・オルッソン・ゲンズによって立ち上げられたグラフィックデザインスタジオ。デンマーク王立芸術アカデミーでグラフィックデザインを勉強していた二人は出会って間も無くスタジオを立ち上げ、現在では多国籍なメンバーによって構成されている。コンセプチュアルなデザイン性を得意とするATWTPは、プロジェクト規模に関わらず、ビジュアルアイデンティティ制作、イラスト、展示会などのグラフィック、美術館や博物館のカタログ制作、本、布物、インテリアなどの多岐にわたるデザインを行っている。

allthewaytoparis.com/

HOTTA CARPET

堀田カーペット

堀田カーペット - ウールのウィルトンカーペットを専門に製造するカーペットメーカー。1962年に大阪府泉市にて創業以来、「一番気持ちが良い床」をコンセプトに住宅・ホテル等のカーペットから、家庭用ラグ、DIYカーペットを展開。最も古い製法の一つであるウィルトン織りを通して、日本にもう一度カーペットの文化をつくることをビジョンとしている。キメが細かく質の高いカーペットが評価され、高級ホテルやラグジュアリーブランド、官公庁施設などの内装に関わってきた。

hdc.co.jp/

“Lines” Wool Carpet

Size:
50cm×50cm, Total Hight 15mm,Pile Hight 10mm

Material:
Base WOOL100%
Line (Semi freez WOOL80% NYLON20%)

Price:
¥5,500(in tax)